2023/11/25 15:22


【コーヒーを好きになったきっかけ】


 中学生くらいの頃から、自販機やコンビニで買ったコーヒーを飲んでいましたが、特にこだわりがある訳でもなく「苦くて良いな」と、飲みたい物の気分が水でも、甘いジュースでもない、そんな時に飲む程度のものでした。


 それから、ぐんと、ときが過ぎ、大学3年生。


たまたまYouTubeのオススメに出てきた『カズマックス』さんの動画を見ました。

カズマックスさんが公開するコーヒー動画は、優しい口調と笑顔で、見ているだけでコーヒーを魅力的なものに感じさせ、私もカズマックスさんの真似をするように、コーヒーの味を違う食べ物で置き換え、意識して飲むようになりました。

そして、これもまたカズマックスさんの真似をするように、挽く前の焙煎されたコーヒー豆を買い、ハンドドリップをして、自分が淹れたコーヒーを楽しむ時間が生まれました。


始めは『コーヒーは苦い飲み物』という認識があり、カフェに行っても苦そうな種類のコーヒーを選び、コーヒー豆を買う際も深煎りで焙煎された豆を選んでいました。


 ある日、YouTubeの動画で『カルディ少年のコーヒー伝説』に関する動画を見て、コーヒーの起源がエチオピアにあることを知りました。元々、様々な物・事の『起源』や『始まり』に関して、広く浅く探求する性格であったことから、ひとまずエチオピア産のコーヒーを飲んでみようと思い、ネット通販でエチオピア・イルガチェフェG2の浅煎りを注文しました。


 その後、コーヒー豆が自宅に届き、商品の袋を開ける前に「なんかこれいつもと違うわ」という、嗅いだことの無い香り、未知の領域に足を踏み込む手前、そんな感覚をもちました。

 いざ、密閉袋を開封。そして「今までに嗅いだことのあるコーヒーはなんだったのか」「この匂い、本当にコーヒーなのか?」そう感じました。

淹れる前から、なんなら、商品が届いた段階から、コーヒーの奥深さに気付かされるほど。


 『浅煎りのコーヒーは、焙煎してすぐに飲むものではなく、少し日を置いてから飲むと美味しい』という、なぜか、そういう変な知識だけはもっていたので「今にも飲みたい」という気持ちをグッと堪えて、3日後。

 当時の彼女(現在の嫁)にプレゼントでいただいた、メリタの手挽きコーヒーミルを使ってコーヒー豆を挽きました。


 もうここまで読んでいただけていれば、何を思うか想像がつくでしょう。

 

「やべぇこの匂い」と、衝撃でした。

 

お湯を注ぐ前から、高揚感と、後に引けない衝撃。

「早く飲みたい」その一心で抽出。

 

お湯を注ぎ、そこから立ち込めた湯気は、果実の香りを纏ったアロマそのもの。

 

サーバーに溜まったコーヒー液は、鮮やかな赤茶色をしていました。

「コーヒーってこんな綺麗な色だったんだ」と、何度もベランダから差し込む日に当てて見ました。


いつもなら「コーヒーが冷める前に飲まなきゃ」と、半ば焦る気持ちでコーヒーを飲んでいましたが、焦る気持ちどころか、ずっとこの綺麗な色を見ていたい気持ちでした。


 

少し冷めてきたコーヒーを口に入れた瞬間、これまでもっていたコーヒーの世界観がガラリと変わりました。

 「コーヒーなのにレモンティーの味がする」「シナモンがかかったパンみたい」と、イルガチェフェの複雑な香味を体験し、たった1杯のコーヒーで様々な味と香りを楽しむことができることに気付き、それ以来、完全にコーヒーの沼にハマりました。

 

今思えば全て当たり前で、周知の事実。

浅煎りと深煎りで香りが違うこと、そもそも豆ごとに香りや味わいが違うこと、コーヒー液の色の違いが焙煎度の違いからくるものであること等、挙げだしたらキリがないほど、私が受けた衝撃は、今思えば全て当たり前のこと。でも、全てが新鮮で「コーヒーってなんて面白いんだ」と、強く感じました。

 

 しばらくの間、エチオピア産の様々な地区で作られたコーヒー豆を『買っては飲んで』と、繰り返しました。エチオピア産のコーヒーを数々飲んできた中でも、特に美味しかったのは、初めて飲んだイルガチェフェG2。その次に美味しかったのは、これもイルガチェフェ地区ではありますが、エチオピア・アラモG1でした。きっと、これからも、初めて飲んだイルガチェフェのコーヒーの味を忘れることは無いし、これ以上衝撃を受けるコーヒーに出会えることは無いのではないかと思っています。

 

それから、新しいドリッパーを試したり、手挽きミルが電動ミルになったり、温度や挽き目を変えて検証のようなことをしてみたり、、、。

次第にコーヒーの楽しみ方も増えていきました。

 


イルガチェフェのコーヒーを飲んで「ドキッ」とした気持ち。

「コーヒーってこんなに奥深くて面白いんだ」という高揚感。

「もっとコーヒーを知りたい」という気持ちから生まれた探求心。

様々な感情が重なって今があります。


私が焙煎したコーヒー豆を、誰かがどこかで「美味しい」と感じてくれている。


そう願っています。


最後まで読んでくださり、ありがとうございます。



≪私の人生を変えてくれた『カズマックス』さんのYouTubeチャンネル≫

『COFFEE WORLD/カズマックスのコーヒーワールド』 https://youtube.com/@kazumaxcoffee?si=LygqonGXTs_bMYSh


【milimili Coffee 小林】